PASSION

想い

Be the change

この地球は問題だらけだ。
でも、
地球にとって「環境変化」なんて屁でもない。
東京のゲリラ豪雨だって、
北極やキリマンジャロの雪が溶けていることだって、、。

地球はもっと大きな変化を経験してきた。
急激な環境変化で、
生物の90%が絶滅したときだってある。
地球はそんなにモロくない、何も変わらず回り続ける。
むしろ、モロいのは人間だ。

ある古生物学者が言った。
「『絶滅』は種の宿命である。
地球上に生きたの生き物の99%が絶滅した。
むしろ絶滅しない方が例外である」と。
環境に適合しなくなった生物が絶滅するのはよくあることのよう。
おそらくいつか人間も、淘汰され、絶滅するだろう。
だから、問題は「絶滅」ではない。
問題は「自滅」。
そして、自分たちの行動がそれを近づけていること。

しかし、
何をしたらいいんだか分からない。

日頃は自分の生活で手一杯。
ようやく手にした休日は、ただただ休みたい。
途方もなく、大きく山積みされた環境問題を見上げ、諦めたくなる。

そんな中、
見つけた言葉がある。
“Be the change you want to see in the world”
(”こうなれば”という変化に、あなたがなればいい)

  ガンジー

どんな小さくてもいい。
無理することはない、できることから少しずつ。
愚痴るのではなく、少しずつ。
小さなせせらぎがいずれ大きな大河となる。

旅のちから

僕はどこか信じている、その”チカラ”を
月金のサイクルにはない、その”チカラ”。

だれにだってあるだろう。
旅先で出会った自分にとって特別な景色、人や言葉が。
遠足でも、修学旅行でも、
初めて行った一人旅でもいい。

その旅を思い出すたびに
繰り返し浮かび上がってくるその記憶。

だれにだってあるだろう。
その記憶によって
その後の人生が永遠に変られてしまった経験が。

日常の通勤列車の中で、同じ言葉を聞いても、
なんとも思わない。
しかし、ひとたび
旅先で、ふっとした瞬間に聞くと、違う。
瞬く間に、
あらゆる記憶と化学反応を始め、心は沸点。
核融合を起こす。
そんな”チカラ”が旅にあると信じている。

そんな時は、
目の前にドデカい夕陽があるといい。
僕はそう信じている。

生きているということ

草原を走るヌー
昼寝するライオン
水浴びをするゾウ
そして
自分。

これらの間に共通点なんてない。

「どのように生きたらいいのか」
もっと生き方に迷っていたころ、初めてアフリカに来た。
あるいは、ヒントがないかと、サファリに出た。

大物を仕留めたライオンに”成功”についてを教わり、
母さんゾウに子育てを習い、ライバルを蹴飛ばすシマウマに、恋の手ほどきをしてもらう。
そんなナイーブなことを考えていたのかもしれない。

しかし、ライオンも、ゾウも、シマウマも、
そんな答えはくれなかった。
シマウマの一生と人間の一生は全然違う。
ライオンの一生も、ゾウの一生も。
飯の食べ方も違えば、家族の形だって違うのだから。

でも
そのかわりに、彼らが全身で示していたことがあった。
大声で叫んでいたことがあった。

「俺はここに生きてるんだ」

形は違えど、スタイルは違えど
みんなそれぞれのスタイルで、
ただ「生きている」
それだけが、僕らみんなに共通している事。

『生きている』という言葉にこんなに幅があるんだ
そう気づいた途端、急に力が沸いてきた

この空の向こう

「ホワァアアーーーーーアン」
地下鉄の車両がホームに滑り込み、
クラクションが耳をつんざく。

街を行く人々
アスファルトの熱が起こす蜃気楼に
横断歩道を渡る足下がゆらめく。

そんな同じ時間に
あの草原では、
地面が揺れるほどにライオンが吠え、
キリンの長い脚が蜃気楼にゆらめいている。

そんなことをイメージすると、
ホッとすることがある。
2つのまったく異なる世界を
知っていることに安堵するのだ。

新宿のド真ん中にいる自分を包む空が、
ずーーっと辿っていくと
その草原の上の空につながっている。

そして
自分の「生きてる」と
彼らの「生きてる」がどこかでつながっている。
まったく違う『生きている』がつながっている。
そんな安堵。