SPECIAL SAFARI

スペシャルサファリ

- SPECIAL SAFARI 01 -

大地を歩く

歩く
自分の足でサバンナを歩く。

原始的なその動作は
原始的な記憶を呼び覚ます。

まだ
人類がほとんど「サル」で
ちょっとだけ「人間」だった頃、
人類はジャングルからサバンナへ出た。

まだ、
道具を知らない僕らは草原に立ち、
狩りを知らない僕らは、
根っこや木の実を拾い、口に運んだ。

まだ、
ゾウやカバが巨大で畏れ多く、
ガゼルのスピードはまさに神秘だった。

動物たちと同じ大地に立つ時。
かつて僕らが、どんなに無力だったか。
そんな記憶に触れられる気がする。

大地を歩く
INFORMATION
最小催行人数
2名から
国立公園のレンジャーがライフル持参で同行。
時期
1年中
日数
1〜10日間
オプション費用
1名2万円~

- SPECIAL SAFARI 02 -

ペダルを踏む

ひと踏み、ひと踏み、ペダルに踏み込む。
ひと踏み、ひと踏み、体重をかけて。
体から汗が吹き出す。
汗が目に沁みる。
土ぼこりは、汗と混ざり合い、
肌の上で、泥パックとなる。

ちょっとした丘の上にたどり着いた。
ほおに風を受けて、見下ろす草原には
シマウマやガゼルの群れが歩く。

遠目にこちらを見ては、草を食む
少し不思議そうに見ては、草を食む。
少し歩いては、また草を食む。
何万年も変わらぬ景色だろう。

人間の音はしない。
草原と自分と旅仲間だけ。
ペダルに足をかけ、ハンドルを握りしめる。
ここからはダウンヒル。
ひと踏み、ひと踏み、加速がつく。
ひと踏み、ひと踏み、風が心地いい。
ひと踏み、ひと踏み、原始の世界へ。
心の中が自由になっていく。
草原を走るガゼルのように。

ペダルを踏む
INFORMATION
最小催行人数
4名から
マウンテンバイクをレンタルし、キャンプ。
時期
5〜9月
11〜3月
日数
1〜5日間
オプション費用
1名3万円~

- SPECIAL SAFARI 03 -

オールで漕ぐ

オールをかくと、
カヌーは静かに水面を滑り出す。
そんなとき強く感じることがある。
「水は命」

動物たちは、
みな乾いた喉を潤しに川辺に集まる。
ゾウやバッファローから水鳥や虫まで
みんな水のよって支えられている。

カヌーサファリでは
そんな川面から動物たちを観察することが出来る。
動物は油断をしているのか、
きょとんとしていることが多い。

バッファローが
口の隅から水を垂らしたまま、
こちらを眺めていたり
水鳥が求愛のダンスをしていたり、
長いくちばしを左右に振って、
えさ取りに勤しんでいたり、、。

命の自然体の姿。
それが見やすいのがカヌーからのサファリだと思う。

オールで漕ぐ
INFORMATION
最小催行人数
2名から
  現地の湖または川でカヌーを準備してスタンバイ、 ガイドが同行する。
時期
1年中
日数
1〜2日間
オプション費用
1名2万円~

- SPECIAL SAFARI 04 -

樹に登る

樹齢1000年のバオバブの樹を見上げる。
すると、
そこには1000年分の自然の叡智が、
しっかり詰まっている。
ゆっくりと、そしてしなやかに生きてきた歳月。
虫、鳥、哺乳類、植物、、
あらゆる生き物を取り込み、共存し、
柔軟に生きてきた大樹。
そこは複雑にからみあった生態系であり、
”大先輩”の知恵の宝庫だ。

虫の気持ちになって花を嗅ぎ、
鳥のつもりになって、巣穴を探す。
ヒヒの気になって、果実を噛んで、
キリンの視線になってサバンナを見下ろす。

子供のころ夢中でした木登り。
最後に木に登ったのはいつだろうか?
あの興奮を大人にも。

その答えがツリークライミングサファリだ。
登山用のロープやハーネスを使って、安全に。
樹の声に耳をすまそう。
樹の世界に包まれよう。
きっと語りかけてきてくれる。

樹に登る
INFORMATION
最小催行人数
2名から
  ハイキングで大樹を目指し、 登山用のロープやハーネスを駆使。
時期
1年中
日数
プラス1泊2日
オプション費用
1名3万円~

- SPECIAL SAFARI 05 -

キッズサファリ

子供とのサファリは恐ろしい。

以前、こんなことがあった。
あるご家族を案内していた時、
ライオンのカップルの交尾のシーンに出くわした。
滅多に見られない、幸運なことだ。
お客さんは
小学校1年と6年生の息子さんと親御さん。

ライオンは一度、交尾を始めると
30分に一度くらい交尾を繰り返す。
この時もそんなシーンだった。
僕はお父さん、お母さんに事情を話し、
ジッと待つことにした。
その間、お父さんとお母さんは
まだかまだかと手に汗を握る。
小学生6年生は、少し恥ずかしそうに過ごしている。
そして、小学校1年生はと言えば、
「なんでー、何待ってんのー?交尾って何ー?」って
10分ほど騒いだ後、完全に飽きて漫画を読み始めた。

20分程して、交尾が始まった。
夜露の残る草の上で、オスはメスに覆い被さり、
数十秒の行為の後、喉を大きく鳴らして、
大地を揺らした。
僕らはみんなで目を見合って、微笑んだ。
小学生1年生の子以外は。

帰り道、
ずっと漫画を読み続けていた小学1年生の子が、
突然、僕の席の横に擦り寄ってきた。
すると、矢継ぎ早に
「ね、なんで動物にはオスとメスがあるの?」
「交尾ってなんのためにするの?」などなど、
簡単には答えられない質問ばかりだった。
しかし、どうやら、
彼なりに消化しようとしていたようだ。

サバンナにはいろんな「生きている」がある。
ゾウの家族の「生きている」、キリンの夫婦の「生きている」、
はたまたタンザニア人の「生きている」。
日本の見ている「生きている」とは
ちょっと形の違う「生きている」。
それを見ることは、人生にプラスになるだろう。
僕はそう信じている。

キッズサファリ
INFORMATION
最小催行人数
2名〜。ガイドが同行する。
時期
1年中
日数
4〜5日間
オプション費用
1名8万円~